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こんな疑問を解決できる記事を書きました!
この記事では、三菱電機元社員の私が「三菱電機の2020年度決算発表」について解説します。
動画で見たい方はこちらから
それでは見ていきましょう!
三菱電機2020年度の決算概要
2020年度の決算はコロナ禍にも関わらず、さすが安定の三菱電機という内容でした。
「営業利益率」5%以上をキープ。
■営業利益率とは
本業の成果を表す指標のこと。
メーカーで言うと、モノづくりでの利益率。
メーカーでは5%以上が優秀とされています。
決算の見方
まずは決算の注目するポイントを整理しておきます。
■決算で注目するポイント
1.売上高
2.営業利益率
3.投資
-設備投資
-研究開発費
4.次の技術
前回との比較
前回の2020年第3四半期決算との比較は、次の記事を参考にしてください。
「三菱電機の給料が高い理由~高い営業利益率を確保~【選択と集中】」はこちらから
Youtubeはこちら。
決算内容をチェック
三菱電機全体の業績
売上高
2019年度:4.4兆円
2020年度:4.2兆円
売上高は前年度から6%程度下がっています。
ただし、コロナ禍で10%も下がっていないのは優秀といっていいのではないでしょうか。
営業利益率
2019年度:5.8%
2020年度:5.5%
コロナ禍でも営業利益率5%以上をキープ
さすが安定の三菱電機です。
次に部門別の業績を見ていきましょう。
部門別の業績
重電システム
「重電システム」の特徴は次の通りです。
・製品
-インフラ関係
鉄道関連の製品
国内の公共事業(SDGs関係)
-ビル
エレベーター
エスカレーター
・売上高:1.27兆円
・利益率:8.6%
20年度は「重電システム」だけで、利益の半分程度を稼いでいます。
三菱電機の稼ぎ頭ですね。
20年度はコロナ禍でも改善で利益率を上げているから驚きです。
産業メカトロニクス
「産業メカトロニクス」の特徴は次の通りです。
・製品
-自動車部品
-FA製品
※Factory Automationの略。工場の製品など
・売上高:1.2兆円
・利益率:3.3%
三菱電機で「花形」とも言われる産業メカトロニクス。
自動車や工場関係の製品なので、景気に大きく左右されます。
20年度はコロナ影響で利益が大幅に下がっていることがわかると思います。
情報通信
「情報通信」の特徴は次の通りです。
・製品
-システム開発
-防衛
・売上高:3,800億円
・利益率:4.3%
防衛など国関連の事業は安定しています。
逆に、急成長は期待できないという特徴もあります。
コロナ禍でも利益率が4%を超えているのはさすがですね。
電子デバイス
「電子デバイス」の特徴は次の通りです。
・製品
-半導体
-液晶
・売上高:2,000億円
・利益率:3.1%
売上が低く三菱電機全体で見ると影響は少ない部門です。
・次の技術
「パワー半導体」というこれからくると言われている電子部品に投資していますが、まだまだ勝てるかはわからない状況です。
家庭電器
「家庭電器」の特徴は次の通りです。
・製品
-家電
エアコン(業務用の大型も含む)
冷蔵庫
・売上高:1.0兆円
・利益率:7.3%
身近な家電ですね。
利益率を見るとかなり高い数字を叩き出していることがわかります。
コロナ前半は消費が少なくて苦戦しまたが、巣ごもり需要で後半に家電が売れました。
また、コロナで換気の関係もありエアコンが伸びています。
エアコンは国内でダイキンに次ぐ、第二位の主力製品となっています。
その他
「その他」の特徴は次の通りです。
・製品
-社員向けサービス
保険
食堂
・売上高:6,000億円
・利益率:2.3%
お客さんが三菱電機の社員なので低い利益率となっています。
従業員が多いので売上高も高くなっていますね。
決して赤字にはしない部門です。
設備投資と研究開発費をチェック
■設備投資
2019年度:2.3億円
2020年度:1.2億円
■研究開発費
2019年度:2.1億円
2020年度:1.9億円
「設備投資」はコロナ影響で様々な部門で需要が減り、半分になっています。
下がってはいますが、コロナを考えると妥当な数字だと思います。
「研究開発費」はコロナ禍でも前年度と同水準を保っています。
未来に向けてしっかり投資ができていますね。
これからの三菱電機はどうなる?
いいところ
「選択と集中」がしっかりできている。
業種の分散
コロナ禍でも安定した収益
不安材料
・国内の売上が50%以上
三菱電機の不安材料として、国内販売が多いことがあります。
これからの日本市場は景気が落ちていくのは確実です。
■これからの日本が暗い原因
人口減少
少子高齢化
・売上の海外比率を高める鍵
海外でもアジアの比率をあげれるかが重要になります。
欧米では産業が確立している。
例えば、家電はこのメーカーが有名など、国民の共通認識があるんですね。
成長中のアジアの国ではまだまだ主要なポジションを取れる可能性がありますのでチャンスです。
■アジアのいいところ
人口増加
経済成長
・次の一手が見えない
三菱電機はEV(電気自動車)の部品やSDGs関連に投資していますが、まだまだ勝てるかわかりません。
※SDGs関連とは、節電できる製品など環境に優しい製品のこと。
5年後、10年後でも今のポジションをキープできるかはこれからの頑張り次第と言えるでしょう。
三菱電機の情報をチェック
最後に、三菱電機に興味がある方は、次の記事も要チェックです。
三菱電機の社風や給料事情は、こちらの記事で詳しく説明しています。
Youtubeはこちらから。
三菱電機の闇については「三菱電機の闇」の記事を参考にしてください。
Youtubeで見たい方はこちらから。
「三菱電機の寮」を紹介
Youtubeはこちらから。
「三菱電機の海外勤務」は手当てが良くて給料が急増します。
終わりに
いかがだったでしょうか?
この記事では、三菱電機元社員の私が「三菱電機の2020年度決算発表」について解説しました。
転職を検討している方は、「転職の手順まとめ」の記事もおすすめです。
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