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理系だとどの職種がいいんだろう?
こんな疑問に答える記事を書きました!
この記事では、三菱電機とパナソニックを経験した私が「大手メーカーの技術系の職種」について解説します。
Youtubeで見たい方はこちらから。
それではみていきましょう!!
大手メーカー技術系の職種
技術系の職種の比率
まずはメーカーの技術系職種の比率を見ていきましょう。
三菱電機の例を紹介します。
出典:三菱電機
設計が50%以上と大部分を占めていることがわかります。
そのあとは、研究開発、生産技術、品質管理となっています。
それでは順番に見ていきましょう。
研究開発
大手メーカーの研究開発は高学歴の人が大半です。
メーカーでは花形と言われます。
研究開発は大きく次の2つに分かれます。
・基礎研究
・応用研究
基礎研究
基礎研究は、要素技術と言われる基礎の基礎の研究になります。
5年、10年先の長期の実用化を目指してビジネスの種を探す仕事ですね。
既存の技術にとらわれず、新しいテクノロジーを追求します。
応用研究
応用研究は、市場のニーズを把握して製品やサービスを生み出すことを目的とした研究です。
基礎研究の内容を基盤として研究開発される場合が多いです。
研究開発のメリット、デメリット
研究開発のメリットとして、専門性が高く、給料が高い人が多いことがあります。
反対にデメリットとして、狭い分野を追求する場合が多く、専門性が高すぎて汎用性がないことがあります。
転職の時に不利になる場合もあるんですね、、
設計
設計も技術系の50%以上を占めるだけあって、メーカーの花形と言われます。
設計は大きく4つに分けられます。
・機械設計
・電気設計
・ソフトウェア設計
・システム設計
機械設計
機械設計はイメージしやすいと思います。
機械が動く仕組みを設計する仕事のことをいいます。
CADというソフトを使って図面を書くことが多いです。
CADを使えるだけでも需要はかなり高くなっています。
図面を書くだけでなく、熱膨張や流体力学を意識するなど、さまざまな知識が必要になります。
電気設計
電気設計は、電気回路の設計や開発がメインの業務になります。
次の図の基板の回路図を書くのが主な業務になります。
・基板
・回路図
電気設計は需要が伸び続けているIoTで必須のスキルになりますので、エンジニアの需要はどんどん高くなることが予想されます。
ソフトウェア設計
ソフトウェア設計は、電機製品の動きをコントロールするソフトの設計がメインの業務になります。
わかりやすいところでいうと、扇風機などの家電製品の制御があります。
ソフトウェア設計もIoTに必須のスキルです。
システム設計
システム設計は、製品同士を組み合わせたシステムになります。
システム設計ももちろん重要なスキルです。
生産技術
生産技術は、設備の導入から運用、保全をする業務になります。
一言で言うと、設備屋さんですね。
設備に関わる全般を見なければならないので非常にたくさんのスキルが必要です。
・機械
・電気
・情報、システム
他にも画像検査やはんだなど、製造ラインに応じたさまざまな知識が必要です。
学習コストはかなり高いです。
※学習コストとは、学習に必要な時間や費用のこと。
しかし、IoTが叫ばれている現在、需要は右肩上がりです。
大手メーカーでは設備の設計や組立を外注することが多いので、機械のことをしっかりわかっていない人もいるという課題もあります。
逆に下請けの設備メーカーから大手メーカーへ転職して出世する人が増えている会社もあります。
品質管理
品質管理は、次の3つの役割があります。
・工程管理
・品質検証
・品質改善
「品質検証」は、製品に不良がないか確認する作業のことなのでわかりやすいと思います。
「工程管理」は、ものづくりをする工程(作る手順など)を確認することです。
「品質改善」は、トラブルや不良品が出た時に再発防止をする対策となります。
製品を出荷する最後の砦になりますので責任重大です。
重要な業務である一方、お客さんの対応業務も多くなります。
客と社員の板挟みになってつらいという意見もよく聞きます。
また事務作業が多く、コアスキルがない人もいます。
当然ですが、スキルがない人は市場価値が上がりにくいデメリットがあります。
製造
製造は、ものづくりの現場で指示や作業をする人です。
その日の生産計画を立てるのも業務に入ります。
高卒の人が多い特徴があります。
生産管理
生産管理は、在庫や出荷の管理をする業務です。
数ヶ月先までの生産計画を立てるのも業務の一つです。
メリットとして、メーカーの上流になるSCMを学べることがあります。
SCMとは、Supply Chain Managementの略称
・SCMの図
※出典:ビジネスIT
SCMはメーカーで非常に重要になる「納期の短縮」や「在庫の削減」の改善を行うことです。
Big4の外資系経営コンサルタントが得意としている分野ですね。
しかし、生産管理部門では、調整業務ばかりをやって改善に取り組む人が少ない現状があります。
Big4について詳しく知りたい方は、「Deloitteの特徴」の記事もおすすめです。
Youtubeで見たい方はこちらから。
SE
SE(System Engineer)は、社内システムの設計や導入をする部門です。
開発は外注することが多いです。
IT化の流れがきているので需要がどんどん高くなっている部門です。
最後に
いかがだったでしょうか?
この記事では、三菱電機とパナソニックを経験した私が「大手メーカーの技術系の職種」について解説しました。
メーカーの技術系はIoTの波でどんどん需要が高まっています。
ハードのスキルだけではなく、プログラミングなどのソフトのスキルも必要になって大変ですが、その分市場価値も上がりますので頑張っていきましょう^^
転職を検討している方は、「転職の手順まとめ」の記事もおすすめです。
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