→デロイトトーマツコンサルティング(DTC)
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この記事では、デロイトトーマツコンサルティング(DTC)に転職した私が、「DTCを退職した理由」について、コンサル業界のデメリットに着目して説明します。
コンサルタントの価値が下がっている
情報が生命線だったコンサルタントの価値が下がっている
コンサルタントは専門家のコネクションや今までのプロジェクト経験から、一般企業よりも多くの情報を持っており、その情報を提供することで高額な売上を得ていました。
しかし、今ではインターネットが普及し、良質な情報を誰でも簡単に検索できるようになりました。
また、変化の激しい時代で技術がどんどん新しくなるため、持っている情報(過去の経験)の価値が薄れてきているのが現状です。
人材不足による依頼
日本では、人材不足が深刻化しています。
次の図のように、働く世代(15~64歳)が減少しているのが原因です。
※引用:国立社会保障・人口問題研究所|日本の将来推計人口 (平成 29 年推計)
人材不足を補おうと、コンサルへ業務を依頼する企業が増えています。
依頼する価格は高額ですが、優秀な人材を必要な時だけ一時的にお借りできるのは企業にとって大きなメリットとなります。
今までのコンサルは、その会社で解決できない問題を解決するために雇われていましたが、難易度が高くないプロジェクトが増えてきています。
これが原因でコンサルの売上は増加傾向にあるものの、高度な人材に成長するのが難しくなってきます。
専門性の低下を感じた
コンサルではプロジェクト毎に違う専門性が必要になります。
自動車会社のプロジェクトがあれば、自動車の知識。
プロジェクトによって、「会計」や「人事」など様々な部門の知識。
幅広い知識を得られることはメリットですが、どうしても広く浅い知識となってしまいます。
世界を見るとジェネラリスト(広く浅くなんでもこなす人)よりも、スペシャリスト(専門家)の需要が高くなっています。
専門性が低いコンサルタントは、今後、価値がどんどん下がっていくのではないかと感じています。
コスパが悪い
年収が高いコンサル業界。
その反面、福利厚生はなく、長時間労働ですが残業代は出ないので、時給にするとそこまで高くないのが事実です。
業務内容が泥臭い
議事録の作成に追われる
クライアント(お客さん)との打ち合わせが多く、その度に議事録の作成が必要になります。
クライアントへ納品するため手直しも多く、かなりの時間を費やす必要があります。
資料作成が多い
クライアントへ報告するには、きれいな報告資料が必要です。
毎日のように報告資料の作成に追われます。
もちろん、報告資料の作成スキルはビジネスパーソンには必須です。
しかし、長期に渡って継続しても専門性を習得することにはなりません。
※マネージャーになると資料作成の機会は減ってきます。
業務へのモチベーションが続かない
他の業界から転職してきた方によくある悩みです。
プロジェクト毎に違う会社のお手伝いをするので、今までのように「自分の会社を良くしよう!」というモチベーションの維持ができなくなってしまいます。
終わりに
いかがだったでしょうか?
この記事では、デロイトトーマツコンサルティング(DTC)に転職した私が、「DTCを退職した理由」について、コンサル業界のデメリットに着目して説明しました。
コンサル業界ではロジカルシンキング、幅広い知識、プレゼン力などを習得できる反面、近年では情報が簡単に得られるようになり、コンサルタントの専門性が落ちてきているのが現状です。
コンサル業界への転職を考えている方は、メリットとデメリットをしっかり整理して挑戦することをおすすめします。
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